ホッとする瞬間

ホッとする瞬間。
私の場合はぬるめのお湯に肩まで浸かった時に、それを感じますが皆さんはいかがですか?

家の玄関を開けた時。
暖かいお茶を口にした時。

それとも、愛する人をハグした時…ですかね?

「菅。こっちにお茶持ってきてちょうだい」

お客様を終えられたのに、なかなかお出でにならないと思っていた矢先に、接客用に改装したリビングの方から声が聞こえて来ました。

マイコ先生のお好きな紅茶を淹れて、そちらへ向かうと…。

「ご自分のネイルをなさっていたのですか?」

「そうなのよ。お客様のネイルをやってたら、自分のも春っぽいデザインにしたくなっちゃってね」

「お茶はこちらに置いておきますね」

「ありがとう」

「しかし、楽しそうにおやりになりますな」

「そう?」

「えぇ。それはもう、少女の様な目の輝きですよ」

「やっぱり女だからね。キレイになっていくと嬉しくなっちゃうのよ」

「お客様に瀬術されたばかりなのに、たいへんではありませんか?」

「楽しい事だから、集中力も続くってもんよ」

話をしながらも筆を動かし続け、デザインが出来上がっていく様子は、確かに心が弾むのを感じます。

「菅だってそうでしょ?お料理してる時のあなた。スゴく真剣な顔たけど、雰囲気は今のわたしと変わらないじゃない」

「左様でございますか?」

「うふふ。今度、動画を撮ってあげるわよ」

「からかわないで下さい」

「冗談…さって、出来たわ。どうかしら?」

「可愛らしいデザインですな。春らしく軽やかな色合いが、とても素敵でございますよ」

「菅て、ほんとこういうのを褒めるのが上手いわよね」

「それは、奥様とお嬢様に鍛えられましたから」

「それもそうね。はぁ、お腹減ったわ。次のお客様までに、一旦、集中を解きたいわね」

「ならば、ちょうど良い物がございますな」

「何かしら?」

#シチュー
シチューのもと…味見をしながら入れて下さい
フランクフルト…お好みで入れましょう
人参…1/4
玉ねぎ…1玉
ジャガイモ…1個
ブロッコリー…適量
塩、コショウ…適量
バター…50g
パルメザンチーズ…お好みで
水…カップ2
牛乳…カップ3
生クリーム…大さじ5くらい?

1.材料を切ります
野菜はお好みの大きさにカットして下さい。
フランクフルトはどうせならかぶりつきたいですね。
切れ目を入れるだけ。

2.フライパンを温めます

3.炒める
火を中火にしてバターを溶かし、材料をいためるんです。
固いものから順に入れていきましょう。
フランクフルトは最後。
塩コショウも忘れないでね。

4.お水を入れます
すぐに煮立つので注意してください。

5.牛乳を入れます
味を薄めたくないので、水が少なくなったら牛乳でかさまししましょう

6.シチューの素を入れます
少しづつ溶かして下さい。いっぺんに入れますと、ダマになったり、思ったよりも濃くなったりします。

7.粉チーズ
お好みで入れて下さい。

8.生クリーム
最後のコク出しです。

9.ブロッコリー
具材が柔らかくなって、お好みの味になったら、別に湯がいておいたブロッコリーを入れます。
盛り付けの時に、飾りで入れても良いでしょう。

##

「なるほどね。確かにわたしがホッとする食べ物だわ」

「そうでございましょう」

「ではでは。菅の作っている姿の動画をどうぞ」

「本当に撮っておいでだったのですね」

「ほらほら、一緒に見ましょうよ」

「スマホでは見辛いですな」

「昔みたいに抱っこしてくれればいいんじゃないかしら?」

「仰せのままに。お姫様」

コメントをお書きください

コメント: 1