気になるお年頃

「ねぇ。管」

 

お客様の入っていない麗らかな昼下がり。

ダイニングでおくつろぎの猫本マイコおじょ…先生。

 

「はい。お嬢様」

 

「だーかーらー。マイコ先生っ!」

 

長年、そう呼んでいますもので、なかなか板につきません。

 

「失礼致しました。マイコ先生、如何いたしましたか?」

 

「私。太った?」

 

これは答えにくい質問を…。

 

「いえいえ。お嬢様は細身でいらっしゃいますよ」

 

「マイコ先生よ。…はぁっ。菅にまで気を遣われるなんて…」

 

ため息を吐かれたおじょ…マイコ先生。

お屋敷を出てからは、マイコ先生のお好きなものばかり作ってしまいましたから、気になるのは確かです。

 

栄養バランスを考えてはいるのですが、つい、食事の時に見られるお嬢様の笑顔が嬉しくて、好物ばかり作っていました。

私も少々、考えないといけませんね。

 

 

……。

 

「菅。これは?」

 

夕食の席でマイコ先生が発したのは、その言葉でした。

 

「はい。大根おろしとキノコ、それにセロリで作りました和風ソースのスパゲッティーにございます」

 

「んっ!早速のダイエットメニューね!」

 

「お口に合いますでしょうか?」

 

箸を手に取り、スパゲティーを口に運ぶ。

 

「んんっ!!」

 

驚きが過ぎた後に、にんまりと笑顔になったマイコ先生。

おもむろに片手を挙げました。

 

”ぱぁーん”

 

そうでございます。

おじょ…マイコ先生は、時折、このようなハイタッチを要求されるのです。

それは、よほど良い事があった時に限りますが…。

 

「菅っ!コレっ!!これ、私、好きよ」

 

満面の笑顔。

 

「左様でございますか。ありがとうございます」

 

## 大根おろしとキノコの和風スパゲティー

大根…1/4

きのこ類…お好きなものをどうぞ

セロリ…5cm程度

塩コショウ

鶏がらスープの素

 

1.スパゲティーを茹でる用のお湯を沸かしましょう。

  その間にソース作りです。

 

2.大根をおろします。

  フードプロセッサーがあると便利ですね。

 

3.セロリを荒ミジンに切ります。

 

4.きのこ類は食べやすい大きさに

 

5.お湯が沸いたらスパゲティーを入れます。

  私は 1.8mm を使います。

 

6.フライパンを準備。

  熱したら、オリーブオイルを!

 

7.ソース作り

  フライパンにセロリを入れて塩コショウです。

  火が通ったらキノコ類をいれましょう。

  キノコ類はしんなりしてきたらOKでございます。

 

8.ソース作り2

  火を止めて、大根おろし、鶏がらスープの素を小さじ2杯入れてかき混ぜます。

 

9.絡めます。

  この頃には、麺も茹で上がっていますので、湯切りをしてソースに絡めます。

 

10.盛り付け

 

※ポイントは大根おろしの味になります。

 生のままでは辛味が強いものでも、火を通す事で甘味が出てくるものもあります。

 ですので、鶏がらスープの素を入れる前に味見をしてください。

 セロリからも味が出ておりますので、小さじ2杯では多い事もございます。